会長挨拶

 日露善隣協会は、一九九九年に普遍不党の日露両国の青年によって結成されました。それまでの日露交流と言えば、ソ連時代から交流を続けて来た、社会主義的な政治の色彩が強いものでした。それに対して、我が日露善隣協会は、ソ連崩壊時にはまだ若い20歳代から30歳代前半の若者が中心となっており、既存の社会主義色を持たない唯一の組織として発足しました。
 日露交流史を紐解く時、その源流として組織されたのが、一九〇一(明治三十四)年に、黒龍会の内田良平の提唱によって、榎本武揚を会頭に迎えて結成された日露協会です。日露善隣協会は、日露交流の原点に立ち返り、内田良平が、「日露親善の強化と促進」を考え、「日露両国民の交流機関とする」とした、日露協会の結成を提唱した原点に立ち返り、その精神的道統を継承するべく結成しました。また、ロシアは日本と最も近い隣邦であることも鑑み、日露協会に「善隣」の二文字を加えて、「日露善隣協会」と命名しま
した。日露善隣協会は、あくまでも「日露両国民」の交流が目的であります。従いましてその交流の中心は、日露の民間人です。
 純粋に日露の友好親善と交流を願っている、日露両国の善意に溢れた人々によって、日
露善隣協会は組織されています。それは如何なる時の政府や両国の政治状況に影響される
ことなく、日露の友好、国民の交流を推進していく団体です。

協会概要

1.協会の目的

  日露両国民の交流機関となり、日露の民間交流を促進し、日露両国の友好と国民間の交

 流の推進に貢献する。

2.事業内容

 ・日露両国の文化、学術、政治、経済団体の交流

 ・研究会、講演会の実施
 ・日露両国の企業投資、開発、合弁などに関する経済活動に関する助言及び支援
 ・通訳、翻訳の手内、紹介
 ・レセプションや展示会等のイベントの開催
 ・日露両国間の親善訪問団の相互派遣
 ・機関紙、書籍、パンプレットその他の印刷物の発行
 ・日露両国の理解を深化させるための映画、ビデオなどの動画作成と配信
 ・日露両国の留学生の相互派遣と支援
 ・在日ロシア人および在露日本人に対する助言及び支援

3.協会役員

  会長:田中健之

  副会長: グリス セルゲイ